テレルス農園はバレンシア県南端のボカイレンの町の近くにあり、マリオラ山脈自然公園北側の斜面に位置します。

私たちの家族は、1797年以来ずっとこのマリオラ山脈の山裾にあるテレルス農園でオリーブの木を育て、有機オリーブオイルをつくり続けています。

バレンシア県南部ボカイレンの町の近くに位置する農園内には、最高品質のオリーブオイルを生産し、それを保存できるよう最新のテクノロジーを備えた搾油所があります。

オリーブオイルは実の収穫から12時間以内に搾油。ステンレス鋼のタンクにいれ、不活性雰囲気の中で保管されます。

販売するのは最新シーズンのオリーブオイルのみです。また、発注を受けてからのボトリングとなります。それまでの間、オリーブオイルは酸化防止のためにステンレス鋼タンクの中で不活性雰囲気のもと、温度管理をされた状態で保存されます。

ボカイレンの町はイスラム勢力時代に生まれました。切り立った岩山の上に位置し、中世にイスラム教、キリスト教、ユダヤ教と3つの文化が共存した面影が今なお残っています。

町にはローマ時代につくられた橋が保存されているほか、1500kmとイスパニア(ローマ時代のイベリア半島の名称)でもっとも長かったピレネーからカディスまで地中海沿いに続く石畳の道ビア・アウグスタの遺跡があります。

ボカイレン一帯は1245年にアラゴン王国のハイメ1世王によってイスラム勢力から奪回され、バレンシア王国下に置かれました。1418年には“王の町”の称号を授けられています。

バレンシア県南部とアリカンテ県の北部に位置するマリオラ山脈は、2002年に自然公園に指定されました。1万7250ヘクタールにも及ぶ公園内には、固有品種を含め1200種を超える植物が生息すると言われています。